三菱商船学校の第1期生

三菱商船学校の第1期生は44名ほどでした。三菱商船学校の校長を務めていた中村六三郎氏はもともと幕府が行っていた海軍伝習所を卒業して今の東京大学で教えていた所、三菱商船学校の校長として抜擢された様です。又、三菱商船学校の教師陣には外国人もいたといいます。これは、船員を養成すると言う義務から来ている物で、その時に三菱では外交人船員が沢山採用されていたそうです。又、当時運行されていた蒸気船は、殆んど外国人の手によって運行されていたといいます。

この様に、事業についての人材を育てる為の学校を惜しげもなく作り、欲しい人材を自分自身達の手で養成していくと言う手法を取っていたのです。

明治維新後、日本の海運業界は国際的観点から見ても遅れていたそうです。そのため、岩崎 弥太郎は明治8年、三菱商船学校を東京の隅田川河口に設立しました。

船舶運航技術を習得し、船員を育成する事をその目的としていましたが、その一方で、民族資本の海運会社を育てる事も政府からの命令であったといいます。そう言った命令が政府から三菱に対して第一命令書と言う形で発せられました。そのかわりに本当にいろいろな助成が行われていたそうです。

三菱商船学校は思ったより近代的な学校とをして、意義があったみたいです。こう言った学校が岩崎 弥太郎が若い時にあったであれば、きっと入って授業を聞きたかったにちがいありません。

又、岩崎 弥太郎は三菱商船学校と言う海運業についての学校のみならず、商業についての学校、三菱商業学校も設立しました。

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